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萩原千春陶磁器展 「百のポット+百のカップ」
10/6(土)〜14(日)

萩原千春 作品

千春さんから作品の荷が届くと、爽やかな
そよ風のような気配がヒナタノオトに広がる。
梱包を解くとどれもが的確に丁寧にくるまれていて、
荷造りをしたひとの心のゆとりに触れた気持ちになる。

作品のことを伝えるのに千春さんの梱包のことが浮かんだのは、
そこに千春さんのもの作りの姿勢が
まっすぐに表れていると思うから。
作る人の慎みと静かな自信、相手に対する思いやりが、
窯から生まれてきたものを送り出す姿に重なっているから。

工芸ってなんだろう
私にとってはまんなかに過ぎるそんなことを、
ヒナタノオトという場所を持ってから、いっそう思うようになりました。
そんなとき、千春さんのポットでお茶を淹れてみます。
ひとりで、あるいは誰かとお茶を囲む。
使い心地のよいポットや急須。見て、
触れて、使って美しい暮らしの道具が、こころをまあるくしてくれる。
そうだ、こういうものをこそ、ヒナタノオトで紹介していきたかったんだ、
と根っこの気持ちを確かめるのです。

百のポット、百のカップ
静かに作る力を高めてきた人は、百(もも)というふくよかな言葉を前にして、
どんな工芸を見せてくれるでしょうか。
実りの秋の日、そよ風にのってたっぷりと器が届くことでしょう。

sanae inagaki